陽はまた昇る(予定)

無名まんが家・いおり真の雑記

15年古い

小学館にいた時の担当編集には10年以上に及びお世話になったが、時々こんなことを言われた。


「いおり君の漫画は15年古い」


主に絵柄についてのことだったと記憶するが、まんがの内容についてのことでもあったように思う。
本当にその通りで、我ながら古臭いまんがを描いてるよなと最近とくに思う。

余談ながらこの当時の担当には長年の付き合いだったこともありメンタルを抉られるようなことも結構言われた。おかげで根性は相当鍛えられたと感じる。諦めないで続けていたらまんが家になれたし、何か言われて辛くても悔しくてもとにかく食らいついていくことは大事だと思う。
SNSなどで時々編集さんのありえない横暴ぶりを嘆くエピソードを見かけるし実際そういう事例もあるだろうが、まんが家志望の方はどれだけ傷ついても食らいついていく何クソ魂も大いに必要だと個人的に思う。


話を戻すが、とにかく自分のまんがの古臭さは世にウケない理由のひとつだろう。

かといって何をどう変えていけばいいのかはまだ全然わからないが、何かを変えなくちゃいけないという焦りだけはある。

月刊、週刊、隔週刊、少年誌から青年誌、webと色んな形の連載を経験したが、とにかく自分のまんがはまず『読まれていない』気がする。
人に読んでもらえる、愛されるまんがに近づいていきたい。