陽はまた昇る(予定)

無名まんが家・いおり真の雑記

2023年7月現況

煮詰まったネームはボツにして、今は何もない状態。とにかく家事育児くらいしかしていない。

 

あまりにも自分に描きたいものがないなと考えていると、ふと最近はほとんどまんがを読んでないなと気づく。というか、だいぶ前から気づいてたけど考えないようにしていた事実だ。

まんがを読む、という行為があまり好きじゃなくなったのはいつ頃かな。自分の作品が売れなくて、焦りや嫉妬でどうにかなりそうだった20代後半〜30代前半の頃か。読んでるだけで自分の不甲斐なさで潰れそうになってしまう。いつの間にか好きで読むのは過去に好きだった作品だけになってしまった。あとは義務感と資料探しでたまに単行本をジャケ買いするくらい。

 

それじゃいけない、と思う。

 

まんがを読まなきゃいけないというか、まんがをもう少し好きにならないとマズいと思う。仕事は少なからず辛かったり苦しいものだと思うしそれは仕方ないけど、『好きじゃない』ってメンタルは作品に出てしまう気がする。

 

今のこの、仕事がなく先が見えない時だからこそ、ライフスタイルの中にまんがを溶け込ませられるよう努めよう。どうせもう2年くらい連載から離れてるんだし、焦らず時間を使ってまんがを好きになる努力をしよう。

思えば子供の頃はまんがを読むことが何よりの娯楽だった。たかだか200円ちょっとで雑誌が買えたのもあるが、毎週毎週発売日が楽しみだったもんな。

できる範囲で、読みたいと思う雑誌を買って読んでみよう。新しいものに毎週触れていこう。何か企画のヒントが見つかれば儲けもの。そうでなくても、まんが家を続けていくならこの時期にまんがに向き合わないともうその時間は取れなくなるんじゃないか。

仕事は一向に進まないけど、今やれることをやっていこう。

 

 

画像はなんとなく描いた井上尚弥チャンピオン。

 

2023年5月現況

2023年5月30日、いまだ仕事は進まず…

 

描いては頓挫し、描いては頓挫しの繰り返し。

無職でい続けることに焦りが募る。

描きたいものはあるのに、それを形にする方法がわからない。

 

まんが家としてギリギリのとこにいるよなぁ…と思う。

 

このままだと息子が物心つく頃にもまだ愚にもつかない底辺作家でいることになってしまう。それは嫌だ。

何かひとつ、1アイディア思い付けば描けそうなんだよな。もう少しな気がするんだよな。

 

辛いけど粘るしかない。

 

2023年現況

昨年末から家事育児に費やす時間が増えなかなか仕事に集中できず。

そんな中でギリギリ昨年のうちになんとか次作の大枠が見えてきて、年が明けて現在はその作品のキャラやストーリーを練っている。

それにしても家庭と仕事を両立させながらバリバリに売れている作家さんは尊敬する。どうしても片一方を取るともう一方が手につかなくなってしまいがちだ。

亀の如き歩みだがなんとか徐々に形が見えてきているので、今度こそしっかりと連載まで漕ぎ着けたい。

 

そんなギリギリまんが家と呼べないような現状でも、たまにだが色んな出版社の編集さんから声をかけて頂くことがある。

ありがたいことに「一緒にお仕事しませんか」というお誘いだ。我ながらよくこんな地味な作家に気付いてくれたな、と驚くくらい何件もお話を頂く。

それぞれ編集さんは数多くの作家さんに声をかけているはずなので、とりわけ自分のことを選んでくれたとかそういうことではないと分かっているが、有り体に言って凄く嬉しい。少なくとも俺のまんがを好意的な目で見てくれているのは間違いないので。

連載に向けての具体的な話も頂いたりして、いつか一緒に仕事をしたいなと思っているところもある。ただかつて長いことお世話になった担当に何の恩返しもできなかったので、今お世話になっている担当には何か一つでも結果を残して恩返しをすることが最優先だ。

とはいえ、嬉しいものは嬉しい。

 

どこかに俺のまんがを面白いと思ってくれる人がいると信じて今年も頑張ろうと思う。

体の不安が増えてきた

大腸の内視鏡検査で大腸ポリープの除去したり、左足首が何かおかしいってことでCTとMRI撮った結果靭帯の損傷が見つかったり、何かと病院にかかることが増えた。

十年前と比べたら明らかに体力が回復しなくなったし、夜も昔は4〜5時間寝れば充分だったのに今は6時間寝ても寝不足気味。

筋肉はある程度のトレーニングは続けてるので落ちてはないけど、体が明らかに固くなっていて柔軟性がない。

これは老いだな…

 

新作のネームは一話がようやく上がりそう。

話のオチや描きたい場面場面は浮かんでるけど、もう少し全体の流れとキャラクターそれぞれの描きたい要素を煮詰めてからスタートしたい感がある。三話くらいまでは描けそうだが、そこからの展開を含め連載開始前にまとまった時間をとって作り込みたい。

アニメ化とか

少年サンデーにいた頃に仲良くして頂いていた作家仲間(とこちらが勝手に思っている)の田口ケンジ先生の連載作、異世界ワンターンキル姉さんがアニメ化するようだ。

連載自体ももう長く続けてらっしゃるし、たしかアシ入れずにお一人で描かれてるんじゃなかったかな。本当に凄いと思う。一人制作の大先輩だ。


なんかリアルで知ってる方がそうやって結果を出すのは昔だったら悔しさが勝ってたと思うが、今は素直にすげぇなと思える。映像化に至るまでに作者がどれだけ作品を面白くしようと試行錯誤してるか、自分なりにわかるようになったからかな。
アニメや映画化の際に作家側がどれだけ真剣に向き合っても、制作側が本質を見誤って、あるいは勝手に捻じ曲げて間違ったものを作ろうとして話が進まずポシャる例も身近で見たことがある。
映像化っていうのは色んなものを乗り越えた末にしかないと思う。


と言っても、別にまんがのゴールが映像化だとは思わない。自分の中ではアニメや映画よりまんがの方が色んな表現ができると思ってるからまんがを描いてるわけだし。そこを目標にまんがを描くことはない。
書いてて負け惜しみみたいに感じるが本当に映像化したいとかはない。ないが……

いつかそういう話が来るくらいの作品は描きたい。それは本当に狂おしいほどに描きたい。

打ち合わせ

こどもはいつの間にか8ヶ月も目前。
赤ちゃんサイズの服だとなかなかピッタリ合うのも少なくなってきて、赤ちゃん→こどもへと進化してきているなと最近思う。
ハイハイはまだだがつかまり立ちはお手の物だし、つかまり歩きもかなりできるようになってきた。行動範囲が広くなってきて大変だ。


まんがのほうは遅ーい歩みながらも順調。楽しく新作の構想を練っている。

ただ最近あまり打ち合わせで話すことがなくて、なんか担当さんに申し訳ない。
というのも新作を形にするにあたりネームに入る前にキャラクターやらストーリー全体の流れなんかをこれまでよりしっかりと考えておきたいのだが、これはほとんど自分の中で必要な作業であって担当さんと共有しなくてもいいことが多い。
あらかじめ伝えておいたほうがいいこともありもちろん打ち合わせは大事なのだが、自分の中で何を担当さんと共有して何を自分の中に留めておきたいのかまだ整理ができてない。
今作はある程度作り込んでから連載スタートにしたいので、あまり見切り発車にしたくないというのもある。

…なので打ち合わせは毎回あんまり話すことがなくて世間話が半分くらいになってしまい、なんか担当さんの時間を無駄にさせている気がする。申し訳ない…

わずかに前進

はや六月。
子供の成長には日々喜ばされることばかり。
まんがの方も少しばかり前進して企画が形になってきた。イモムシみたいな歩みだが一応前進している手応えがあると安心する。

次作は自分が今までやりたかったけどやってこなかったジャンルに挑戦しようと思う。
描きたいことは変わってないが、ガワはだいぶ変わった印象になるんじゃないかと思う。
実際描いてみたらそんなに変化ないかもしれないが…

間違いなく大きな変化が、作品内に女性キャラを初めて自分の意思で登場させてみるということ。
これだけでも俺の中では随分大きな変化だ。
女性キャラを描くことは苦手意識が強すぎてこれまで敬遠していた。イラスト程度ならともかくキャラクターとしてまんがに描くのは無理だと諦めてたが、それじゃ駄目だとも思っていた。
初めてしっかりキャラクターとして女性を描いてみようと思う。自分的には大きな挑戦だ。

それと、まんが全体で読者の目というか、『人気が出そうな感じ』を意識してみようとすること。
意識して人気なんて簡単に得られるとは思わないが、より多くの人に面白いと思ってもらえるような描き方を意識していきたい。

これまでと違ったまんがを描けるよう、イモムシくらいの歩みでも着実に頑張りたい。